2020-21年度国際奉仕事業「トーゴ共和国における教育支援事業」

「2020東京オリパラホストタウン関連事業 トーゴ共和国における教育支援事業にクラブがドナーとして参加」

2020-21年度会長 金岡保之 2021.7.8

1.事業の概要
2020年9月、東京オリンピックパラリンピック・ホストタウン事業での連携をさらに強化するため、宮崎県日向市・駐日トーゴ大使館・一般社団法人日本トーゴ友好協会との3者による相互協力協定締結式が行われました。式典で発表したトーゴ共和国における教育支援事業の「安全な水供給事業(井戸修復)」「トイレ整備」を現地のNPO法人SDD-TOGO(Laurent Dakey代表)が担当し、「図書寄贈」をNPO法人クラブ・リテラル(Steve Bodjona代表・前駐日トーゴ共和国大使)が担当、2021年5月末に全て終了しました。
総予算は51万円で、ドナーは宮崎県日向市と宮崎アカデミーロータリークラブ(RI第2730地区)、事業の管理は一般社団法人日本トーゴ友好協会と宮崎大学金岡研究室が行いました。

事業の最終報告書  PDF AttiteKope村教育新事業最終報告書

2.安全な水供給事業(井戸修復)・トイレ整備事業報告(報告者:NPO法人SDD-TOGO)

NPO法人SDD-TOGOは Lome-Kpalime国道のアサウンからほど遠くないAttitekope(アティテコ
ペ)村(人口約500人)の井戸を修復し、2つのECOSANトイレの整備を行いました。Attitekope
村はトーゴ共和国の首都ロメから62キロ離れた場所に位置しています。
このプロジェクトは日本のドナーである宮崎県日向市、宮崎アカデミーロータリークラブ及
び協力者の一般社団法人日本トーゴ友好協会、宮崎大学金岡研究室のおかげで実施されまし
た。
井戸掘削の費用 :474700fcfa(723ユーロ)
トイレ建設の費用:554000fcfa(834ユーロ)
総費用 :1,028,700fcfa(1557ユーロ)、日本円200,000円
SDD-TOGOメンバーとの友好関係により、村の委員会は井戸の掘削の失敗によって出来た穴の
修復、そしてトイレの必要性について意見が一致しました。
修理を開始するにあたって、私たちは壊れた部品を取り除き部品を購入し交換する必要があ
り、井戸の全ての部品を取り出しました。村の住民、特に若者たちは、技術者の修理を手伝い
ました。このプロジェクトの2段階目は井戸を守るための防御壁設置と排水管作りを行いまし
た。

このプロジェクトの3段階目は同じ村にECOSANタイプのトイレ2基を整備することです。この
トイレは糞便と尿を分別することを目的として作られました。この分解された尿と糞便は土壌
を肥やすために使用されています。
この作業は住民の積極的な参加のおかげでうまくいきました。予想していたよりも作業は困
難でした。
村での葬式が原因で事業の中断もあり、プロジェクトは2020年12月15日に開始され完了まで
に2か月かかりました。

修理作業の最後に井戸とトイレの適切な管理方法について話し合い、委員会を設置するミー
ティングがありました。この委員会は、村長、村長が指名した人、議会のメンバー、村の若
者、SDD-TOGOにより構成されています。彼らは祈りの儀式を行い日本のドナーとSDD-TOGOに感
謝しています。

村のすべての住民は私たちが行った仕事、寄付者、そして正しい決定がなされた事など、最
後の会議で参加者は非常に満足していました。中部には多くの村があり、これらのプロジェク
トの実現を見た多くの村は同じニーズがあるため自分達の村も支援してほしいと望んでいま
す。

「トーゴ共和国アティテコペ村での井戸修復事業・トイレ整備事業」のアティテコペ村の村長
などからの感謝のメッセージ動画は下記をご覧ください。