第68回例会会報

 

2021-2022年度 国際ロータリー第2730地区 宮崎県中部グループ

宮崎アカデミーロータリークラブ 会報

第 68 回例会  2021年 7月 27日
●例会場 宮崎大学附属図書館棟 『hidamari』
●ロータリーソング それでこそロータリー
会長     水居 徹
副会長 原田隆治
幹事      辻 清
■会長あいさつ

水居 徹会長

奉仕という言葉

ロータリーの中核の概念は奉仕と言われています。ロータリーでは、英語ではServiceと表現しています。

Service above self(超我の奉仕)がロータリーの標語のひとつです。いろいろな解釈が存在しますが、私は自分のことを最優先しないということだと思っています。

私の職業分類はITサービスです。知人がホームページをある業者に頼んだが、失敗してしまったとします。価格面や実際の機能性で期待していたものと大幅に違ったようです。
私はホームページには27年ほど関わっています。それなりに知識を持っています。でも友人は他の業者に頼んでいます。当社にはお金の面ではメリットはなにもありません。
でも、私の知識を提供することでそのホームページは知人の期待値に近いものにできるはずです。私の職業で困っていた人を助けられる、これは超我というほどではありませんが、それに近い奉仕ではないかと思っています。

ロータリーにはもうひとつの標語があります。「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる He profits most who serves best」です。解釈が難しい言葉ですが、奉仕をすることは自分にもメリットがあるということです。
私は思います、そのメリットとは得ではなく徳ではないでしょうか?あるいは幸福感ではないでしょうか?
現代社会はある意味平和です。奉仕という行動はボランティア活動とも表現される場合がありますが、ロータリーではServiceです。ServiceはServから来ています。ボランティアが精神であればServは行動です。なぜ奉仕という行動が必要なのか、それは100年以上前のシカゴでロータリーが誕生したことにあります。
ロータリークラブが誕生したシカゴは早くから栄えた都市でしたが、反面、アメリカンドリームを夢見て田舎から集まって来た人、あるいは夢破れた人がひしめく街だったようです。ギャングも横行し、金もうけ主義があたりまえで、油断するとライバルから蹴落とされてしまう、誰も信じられない社会となっていました。
取引で相手を信用できない社会など、とてもビジネスに集中できないでしょう。

ポール・ハリスらが集まって作ったロータリーはそのような社会でほんとうに信じられる人間関係を求めたものでした。その目的のひとつには安心して取引ができる環境を作りたいと考えていたのだと思います。

国際ロータリー第2680 地区のパストガバナー田中 毅さんの文書「二つの奉仕理念」から引用します。
「印刷屋のラグルスは、自分の保険を保険代理店のトュニソンと契約します。その代わりに、トュニソンはラグルスから文房具や用紙類を買います。二人はシールに石炭を注文し、シールは当然自分の保険と印刷を二人に頼みます。ハリスはごく当たり前のこととして、みんなの法的な問題を喜んで引き受け、汚れたシャツはアーヴィンの洗濯屋に届け、洋服の注文はショーレーに頼みます」

もちろん、時代とともに奉仕の考え方も変わってきているでしょう。最後に職業奉仕の話をします。
職業奉仕とは自分の職業を通じて社会に奉仕するということです。たとえば建設業であれば、すばらしい建物を建造しそれで、オーナーはもちろん利用される方をはじめ多くの方が幸福になることが職業奉仕です。
どこか妥協するのでなく自分の職業の知識と技術をフル回転させて完成させることは自分にとっても達成感という幸福感を与えます。この職業奉仕をやるうえでの条件が四つのテストです。
 真実(正しい)かどうか
 みんなに公平か
 好意と友情を深めるか
 みんなのためになるかどうか
ですから泥棒という職業はだめです。

ロータリーの用語として五大奉仕(クラブ奉仕・職業奉仕・ 社会奉仕・国際奉仕そして青少年奉仕)というものがありますが、これはロータリアンとして具体的にどのような奉仕があるかのテンプレート(ひな形)だと思ってください。

テンプレートに縛れる必要はありません。極端に言えば、それぞれの解釈で勝手に奉仕すればよいと私は思っています。

ロータリーは自由な団体、逆に言えば自分がしっかりとした物差しを持って、責任を持って行動することが求められます。リーダーシップという言葉はロータリーでは頻繁に出てきます。自発的なリーダーシップを持った方々の塊がロータリークラブです。行動すればきっとなんでも成し遂げられます。この精神はみなさんのビジネスや生活においても柱となることと期待しています。

 

■田島 直也ガバナー補佐 ご挨拶

宮崎県中部グルーバナー補佐就任にあたって 

田島 也(宮崎中央ロータリークラブ)

この度宮崎県中部グループのガバナー補佐を拝命いたしました田島 直也 ですどうぞよろしくお願いいたします

さて2020年1月から発症し新型コロナ禍は世界中に蔓延し未だ収束 がついていない状況ですがワクチンの対応もあったのか少しづつ回復の兆し がみえてきたのではと思いますしかし新型インド株の流行もあり予断が許せない状況がいております。 

昨年度のコロナ禍で各クラブとも活動に影響があったかと思いますが今年度 は少しでも前進したいものです。 

ガバナー補佐の大きな役割はガバナーの意向をクラブに伝えクラブの状況をガバナーに伝えるとことにあります。今年度のRI会長のテーマ奉仕しようんなの人生を豊かにするためにであり地区ガバナーのスローガン”ロータリーの原点に立ち誇りと自信をもって行動しようであります 

このR1会長ガバナーの意図をくみとりクラブ運営に反映させて頂きたいと思います。 

宮崎アカデミーRC 水居 会長幹事の今年度の動計画として楽しい例会づくりから出席率の向上危機管理略委員会の運営と持等他を上げられ又ガバナーへはクラブの現状の理解を求められています今年度の貴クラブの活動を祈念します私もお手伝いしたいとっています

■メイクアップ

池ノ上 克アダバイザー(宮崎ロータリークラブ)

2023~2024年度ガバナー推薦に伴いご挨拶いただきました。

 

宮崎中央ロータリークラブ 西橋 龍博会長

■幹事報告

幹事の辻です。

本日は、田島ガバナー補佐、ようこそおいで下さいました。そして、ご挨拶、ありがとうございました。宮崎アカデミーRC独特の例会の運営に対して、ご指導賜りたいと存じます。どうぞ、よろしくお願いいたします。私の仕事上の話でありますが、前回の例会にて「塩月桃甫ドキュメンタリー映画」のご案内をさせていただいたところ、多くの会員の方にお越しいただきました。今年に入って、「オードリー・ヘプバーン写真展」同様、多くの後押しを頂きました。この場をお借りしまして、お礼申し上げます。少しでも、宮崎が元気になれるような活動が少しでもできればと企業一同考えてまいります。今後とも、よろしくお願い致します。

では、幹事報告です。

①地区事務所からの伝達事項

ガバナー事務所より、「第19回ロータリー全国囲碁大会」のご案内が来ております。10月2日(土)、東京・市ヶ谷の日本棋院本院で開催されます。ご興味のあられる方は、ご連絡ください。詳細をお知らせいたします。

②強化月間について

8月は、会員増強・新クラブ結成推進月間

年間、新規会員5名増を目標としております。(特に女性会員の増強と40歳未満の会員の増強)が目標です。みなさん、「この人は!!」という方がいらっしゃいましたら、ご推薦お願いします。

 

③宮崎アカデミーロータリークラブ「バナー」完成について

宮崎アカデミーロータリークラブ「バナー」が完成しました。どの様なシーンで使用していくか、各委員会と協議してまいります。

④ロータリー財団寄付箱・米山奨学寄付箱について

清花ニコニコBOXの他にロータリー財団寄付箱と米山奨学寄付箱を作りました。例会中に皆さんの席に、この2つの寄付箱をお回しします。ワンコイン以上の寄付をお願いします。

⑤出席について

水居会長の方針として、出席は原点回帰、ホーム出席を基本といたします。

ただし、直近2週間以内に県外への移動歴がある方で体調に不安がある方、所属する事業所のコロナ感染対策の内規に触れる方などのために例会のライブ配信(ZOOM)は継続して行います。会場にやむなく来場できない方はここから出席をお願いします。

月に2回の例会開催の時間には、心を一つにする努力をしていただきたい。そんな思いです。

尚、昨年度、コロナ禍の中、休会を選択しなかったことが大きく評価を受けております。そこに大きく貢献した仕組みがオンライン例会でした。今年度も緊急事態宣言や例会の準備運営に困難をきたす状況となりましたら、準備する計画です。

クラブ管理委員会の事業計画に掲げる「対面、オンライン例会、ハイブリッド例会により出席を促す。」を推進してまいります。

よろしくお願い致します。

■委員会報告

クラブ管理委員会 中野 敦委員長

卓話について 今後、他クラブに出向いて出張卓話をする機会が増えて行く旨の報告がありました。すでに水光会員の外部卓話の依頼がきて決まってます。皆様もご協力お願いいたします。

■その他報告等

金岡 保之直前会長

「2021年7月24日、日向市十屋市長主催で、東京オリパラホストタウン事業の一環で、来日中のベッシ・スポーツ大臣、セダミヌ駐日トーゴ共和国大使、デラデム・トーゴオリパラ組織委員会委員長と遠隔で会談をすることができました。
ベッシ大臣は、トーゴ代表選手との交流がコロナ禍で困難な中、日向市民から贈呈された千羽鶴とひょっとこのお面を見て感激されていました。今回は選手との会談は叶いませんでしたが、これまでホストタウンの交流を進てきた人々が日本で一堂に会し、楽しいひと時を過ごすことになり、両国の友好をさらに深めることが出来ました。」

 

■出席報告  クラブ管理委員会梶田副委員長 

本日状況

会員数39名

本日出席25名

欠席14名

出席率 64.10%

■卓話   

宮崎大学幹事 中田 哲朗会員

宮崎大学監事の中田です。

私は、県庁に入庁して6年目、昭和61年4月から「外交実務研修員」として外務本省で1年間研修し、その後外務省に採用され、在外公館で2年間勤務しました。

今日は、ちょっと古い話ですが、1年間の外務本省での研修中に体験した話しをしたいと思います。

外務本省での研修は、最初の半年がテロ対策や海外日本人学校、在外選挙などを担当する領事第一課、残りの半年が海外での日本人の安全対策や邦人保護を担当する領事第二課でした。

 

 

 領事第一課では、爆弾を所持していた日本赤軍の男がオランダの空港で逮捕される事件があり、その男が宮崎県出身(小林高卒)と知った時には本当にビックリしました。領事第二課では、まず三井物産マニラ支店の若王子支店長誘拐事件の初動に立ち会ったことです。昭和61年11月15日午後8時頃、在フィリピン日本大使館の参事官から事件の第一報が入ったのですが、その電話を取ったのが私です。取っただけですが、私とともに残っていた首席事務官(課のNO2)とともに、外務省幹部や総理官邸等への連絡など大変だった記憶があります。また、誘拐事件がいつ動くかわからない状況になり、課の職員が交代で宿直を行うようになったのですが、私が宿直していたある日の夜中に、在イラク日本大使館から「イラン軍がイラク(バスラ)に侵攻した、至急在クウェート日本大使館にその旨連絡してほしい」との大至急の電報が入り、私の所に電報が届けられました(通常は首席事務官に連絡が行くことになっているが)。首席事務官の指示によりクウェートの大使公邸に何回も電話するも繋がりません。再度指示を仰ぎ「ガバメント・コール」で電話したところ繋がり、連絡することができました。イラン・イラク戦争の緊迫感を間接的に体験するとともに、KDDの電話交換手を通じた優先接続の仕組みがあることを知ることができた出来事でした。

誘拐事件は、昭和62年3月31日に支店長が無事解放され解決しましたが、その日は私の領事第二課最後の日でしたので、何か不思議な感覚になったことを思い出します。