宮崎アカデミーロータリークラブの地区補助⾦プロジェクトが完了したので、下記の通り報告する。

2022年5⽉12⽇
宮崎アカデミーロータリークラブ
⼀般社団法⼈⽇本トーゴ友好協会
⾦岡 保之

1. プロジェクト名：

トーゴ共和国パダペ村パダぺC公⽴⼩学校教育⽀援事業

2. 概要：
宮崎県⽇向市と交流のあるトーゴ共和国は、⽔不⾜が深刻であり国⺠の約4 割が安全な⽔の確保に問題を抱えている。また、⻑距離の⽔汲みにより⼦供たちは勉強の機会を失っている。パダぺC 公⽴⼩学校は、この問題に加えて学習の場であるクラスルームや教科書などの図書が不⾜している。
この現状を是正する為パダペ村で、宮崎アカデミーロータリークラブ、国際ロータリー第2730地区が主なドナーとなり、⽇本トーゴ友好協会（JTFA）、現地NPO法⼈や現地RCと協働してクラスルームの建設、井⼾掘削、図書寄贈の３つの事業を⾏った。
本プロジェクト全体の運営は、宮崎⼤学⾦岡研究室内に設置した、⼀般社団法⼈⽇本トーゴ友好協会が、宮崎アカデミーロータリークラブの委託を受けて、現地の運営・管理はNPO法⼈リテラルが、ロメ・パールロータリークラブと共同して⾏った。

3. 総予算：750,277円

4. 期間：2021年10⽉〜2022年3⽉31⽇

5. 場所：トーゴ共和国パダペ村

6. 運営主体：宮崎アカデミーロータリークラブ、⼀般社団法⼈⽇本トーゴ友好協会（宮崎⼤学⾦岡研究室内）

7. 協⼒団体
・ 国内：駐⽇トーゴ共和国⼤使館
・ 現地：NPO 法⼈リテラル（代表スティーブ・ボジョナ、駐⽇トーゴ共和国⼤使館前⼤使）、ロメ・パールロータリークラブ

8. プロジェクト内容：
トーゴ共和国⾸都ロメから北⻄へ約140km に位置する⼈⼝約5,500 ⼈のパダペ村のパダぺC公⽴⼩学校において、集会施設（クラスルーム）建設、井⼾掘削、図書寄贈を⾏った。

(1) 集会施設（クラスルーム）建設
村の⼩学⽣の数は約500⼈で⼗分な教育の場が不⾜しており、学校の校舎は古く屋根が朽ちていて⾬漏りがすることなどの課題があった。そこで、50⼈程度の⼩学⽣が収容できる集会施設（クラスルーム）を建設した。

(2) 井⼾掘削
⼩学校に井⼾などの設備がないため、飲料⽤はもちろんのこと、コロナ禍で⼿洗いの⽔がない。また、寒期などの時期によっては遠⽅に⽔汲みに⾏くことで教育の機会が奪われている現状があった。そこで、⼩学校に新たに井⼾を掘削して、500⼈の⼩学⽣に安全な⽔を常時供給することができ、また教育の時間や機会を提供した。

(3) 図書寄贈
⼩学校では、教育教材としての教科書や図書が慢性的に不⾜している。その現状改善の⽀援のために、教科書や参考書としてのフランス語（公⽤語）の図書を200冊寄贈した。

9. これまでの実績
2020 年12 ⽉〜2021 年6 ⽉、トーゴ共和国⾸都ロメから北⻄へ約60km に位置する⼈⼝約500⼈のアティテコペ村において、井⼾修復、トイレ建設、図書寄贈を⾏った。
現地協⼒団体は、今回と同様NPO法⼈リテラル他である。リテラルの代表者のスティーブ・ボジョナ⽒と筆者の関係は、2011 年に⽇本トーゴ友好協会を設⽴してからの駐⽇トーゴ共和国⼤使館⼤使と⼀般社団法⼈⽇本トーゴ友好協会会⻑の関係であり、これまで数多くのプロジェクトを⾏なってきた。また、ロメ・パールロータリークラブは今回のプロジェクトで初参加であり、先を⾒据えて参画を依頼した。

10. 経緯
2021.11.12 井⼾試⾏掘削で問題発⽣

深く掘る必要があり、重機と電気料⾦の追加が必要。
JTFAとリテラルが費⽤負担で合意

2021.11.25 着⾦、クラスルーム⼯事開始
2021.12.19 井⼾掘削85%完了
2022.1.7 クラスルーム⼯事完了
2022.1.19 井⼾⼯事完了、図書寄贈完了
2022.2.15 ボジョナ⽒から最終レポート提出
2022.5.11 ドナーネームプレート設置完了

11. 経費（単位：円）

12. 成果
2730地区、現地NPOやRC、駐⽇⼤使館などの協⼒を得て、コロナ禍の遠いアフリカの事業を、ほぼ予定通り完了することができた。
現地⼩学校代表者からも感謝の⾔葉を頂いた。「⾬の時の授業ができるのと、⼦供達が⽔汲みの労働から解放されて、就学できるためこの事業に対して感謝しています」

YouTube動画「トーゴ共和国パダぺ村教育⽀援事業（RID2730 宮崎アカデミーロータリークラブ）